たとえば、2020年より舞子リゾートで開催している「YUKIGOI」。
これは、冬を楽しみにしているスキーヤー、スノーボーダーが集まる、アウトドアイベントです。
10月後半のイベント開催に向けて、準備は春ごろから始まります。
実行委員会のメンバーが打ち合わせを重ねて運営計画を練り、ステージコンテンツや出演者の調整をはじめ、公式ページ、イメージ動画や告知用チラシなどの制作も行います。
イベント開催の1か月前には、会場設営や段取りなど、スキー場担当者と確認。さまざまなブランドのメーカーやフードトラックの出店者とも、最終打ち合わせを行います。
そしてイベント当日。
運営スタッフとして、会場全体を把握し、タイムテーブルに沿って滞りなく進行するよう、任務を遂行します。もちろん、イベント自体を楽しむことも忘れずに!
「雪乞い祈祷」は、イベントのなかで最も大切な時間。
自らもスキーヤーの高津研志氏(満龍寺住職)を迎えて雪乞い祈祷を行います。
さあ、みんな一緒に。“Let it snow!”
[ イベント名 ]
YUKIGOI OUTDOOR MARKET
[ 実行委員会(イベント事務局) ]
株式会社舞子リゾート、株式会社クレブ、株式会社キャスト
[ 実施時期 ]
毎年10月後半の2日間
[ 詳細はこちら ]
YUKIGOI OUTDOOR MARKET
このイベントを担当するスタッフにインタビュー
プロモーション事業部
営業チーム
山根 賢作
Q. 「YUKIGOI」イベントを始めたきっかけは何ですか?
A. コロナ禍においては、ウインタースポーツ業界も大きな影響を受けました。先行きが見えない状況のなか、スキーを通じて、これまで深い関係性を築いてきたスキー場やメーカー、販売店の方々と私たちとで、何かこの業界を盛り上げることはできないだろうかと思ったのがはじまりです。また、スキー、スノーボードだけではなく、キャンプ、フェス、アウトドアといった冬とは接点が少ないジャンルをイベントとして融合させ、新たなマーケットを生み出すことも目的のひとつでした。
Q. プロモーション事業部の主な仕事を教えてください。
A. 私たちのクライアントは、ウインタースポーツ業界や観光業界の企業がメイン。プロモーションに関連する案件を、あらゆる角度からお手伝いしています。
まずは現状の把握と、今後期待するターゲット層やブランドとしての方向性などを最初にしっかりヒアリングすることから始まります。そこから、今いちばん困っていることは何かに気づき、それを解決する方法を企画。適切な時期を見極め、ベストなツールを使って、より効果的なプロモーションができるよう提案することが仕事です。
提案が通れば、私自身はディレクターとしてクライアントとの窓口や進行管理を担当。デザイナーやカメラマン、ライターなどを適材適所に配置し、案件に応じてチームを組んで進めていきます。ツールとしては、イベントだけでなく、雑誌や交通広告への広告出稿、LP制作も含むSNSの広告展開などさまざま。最近では、インバウンドをターゲットにした企画の相談も多いです。
Q. 冬の間は、どんなイベントやプロモーションを行っていますか?
A. スキー場を盛り上げるような参加型イベントや、ブランドのオンスノーイベントの運営、スキー場を活用したプロモーションの進行管理などがメインです。スキー場施設の広報用写真や動画のディレクションを行うことも。シーズン中の出張は平日休日含めてとても多く、私の場合、12月~3月の間で大体50日くらいは雪山にいます。
もちろん、仕事の合間を見つけて滑っています!とくにプロモーションはアイデア勝負の部分が大きく、クライアントともなるべく顔を合わせてコミュニケーションを取り、良い関係性を築いていくことが大切と考えています。机上だけでは終わりません。スキーをすることも、仕事につながるんです。
Q. この仕事には、どんな方が向いていますか? 自身のキャラクターも含め、教えてください。
A. 第一に、自分が「好き」なことを仕事にしたい人ですね。
私自身も20代はずっとフリースキーにはまり、いわゆる山籠もりをしていたので、入社した際は、PCスキルゼロ、プロモーションや広告業界の仕組みなど全く知りませんでした(笑)。先輩や仲間、取引先のみなさんからアドバイスをいただき、少しずつ仕事を覚えてくるにつれ、自分の「好き」なスキーを通じていろいろと経験してきたことや、スキーに対する熱意が、仕事にも活かせるようになってきたと思います。
「好き」なことをベースに、自主的に考え、責任あるポジションを積極的にこなしながら、自分がキャプテンとしてチームを作っていくようなイメージで行動に移せる方が向いているのではないでしょうか。
Photo: Tomohiro Watanabe, SINPU TOKYO